2009年7月27日
火山の冬
火山の冬と呼ばれるものの一つに、インドネシアのスマトラ島のトバ湖の大噴火によって引き起こった71,000~73,000年前
のものがある。その後6年間、ここ110,000年間で最も大量の火山性の硫黄が堆積し、東南アジアでの重大な森林減少や1℃
単位での世界的な気温の低下が引き起こされたと言われる。この噴火は大陸上で進行していた氷河を加速することによって
、氷河時代への急速な引戻しを起こし、地球上の動物や人類の個体数が大規模に減少したと仮説を立てる科学者がいる。そ
の一方で、噴火による気候の影響はあまりに小さく短期的なもので、当時の人口にこれまでに挙がっているような影響は与
えなかったと言う科学者もいる 。
噴火と同時期に大多数の人類の分化が突然起こったという事実から推測するに、おそらくこれは、火山の冬に関連づけられ
るボトルネック効果の1つであろう。平均して、総噴出量が最低1015kg(トバの噴出量=6.9 × 1015kg)の大噴火が100万年
毎に起こっている。
最近に起きた火山の冬の規模は比較的穏やかではあったが、重大な影響をもたらすこともあった。1783年のベンジャミン・
フランクリンによって書かれた論文では、1783年の冷夏はアイスランドからの火山灰が原因であると指摘している。当時の
アイスランドでは、ラキ火山が噴火して、大量の亜硫酸ガスを排出しており、結果としてアイスランドの家畜の大多数を死
に至らしめ、人口の四分の一が飢えで死ぬほどの悲劇的な飢饉をもたらした。また、北半球の温度はこの噴火の影響で約1
℃低下した。
ボトルネック現象(すなわち、生物種の個体数の急激な減少が、その後に生き残った生物の間での大きな遺伝的な分岐(分
化・進化)が起きる時期をもたらすこと)の原因として、火山の冬が影響していると指摘する研究者もいる。地質学および
系譜学の記録によれば、現在はトバ湖カルデラとなっているトバ火山で大規模な噴火が起きたことが示されている。人類学
者のStanley Ambroseは、「このような現象は、『迅速な個体群の進化(その進化は個体群が小さいほど速く起きる)が起
きるくらい少ない個体数』まで、個体数を減少させる」と述べている。トバ火山のボトルネック現象では、多くの種が遺伝
子プールの収縮によって大きな影響を受け、人類もほとんど絶滅の瀬戸際まで追い込まれたと考えられている(トバ・カタ
ストロフ理論)。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
ボトルネック現象についても考えてみました。
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